採用面接パーフェクトマニュアルCase3 面接編
The Perfect Manual of Job Interviews
求める人材を入社につなげたい!
多忙な採用担当者にありがちなのが、短時間で適切な人材を見極めたいという傾向です。しかし採用後に辞退する応募者は少なくなく、その理由としてあげられているのが、面接時の印象です。当社が実施したアンケートでは、入社辞退者の多くが「面接対応の印象が良くなかったため」と回答しています。どうすれば求める人材の確保ができるのか、上手な面接対応について考えてみましょう。
全体の20%が内定辞退者
※2013年冬実施 求職者アンケートより 回答数100名
あなたの職場は大丈夫?
他にも、第一印象にひっぱられすぎる、比較対象をおいて比べ過ぎてしまう、ある一面だけで全てを決めつけてしまう、個人的な好き嫌いで判断してしまう、面接部屋が汚い、タバコを吸いながら面接……なんてことはありませんか?
応募者に質問するときに気をつけたいこと
応募者にとって面接の担当者は「会社の顔」とも言える存在。作業着などのユニフォーム姿でも構いませんが、身だしなみには注意を。面接中の携帯電話、タバコ、ガムなどの礼節にかける行動、威圧的な対応などは厳禁です。また、応募者本人の適正や職務遂行能力の確認に関係のない、就職差別につながる恐れのある質問は、トラブルを招きます。以下の項目で、してはいけない質問内容を確認してください。
こんな質問はNG!
-
家族構成や家庭環境に関すること(例)「ご両親は共働きですか?」
「お父さんは何をしてらっしゃいますか?」 -
男性に聞かず、女性のみに聞く質問(例)「結婚しても働き続けられますか?」
「お子さんはつくらないのですか?」 -
思想や信条(例)「座右の銘を教えてください」
「尊敬する人物を教えてください」 -
労働組合への加入状況(例)「労働組合に加入したことはありますか?」
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本籍地や出身地、帰省先など(例)「ご実家はどちらですか?」
「中学校はどこだったのですか?」
「自宅近辺の略図を書いてください」
いくつ当てはまる?
〜プロ直伝!優良人材の心をつかむポイント〜
面接開始時のワンポイント
面接開始時に「昨日はよく眠れましたか?」など、和やかな雰囲気を作ることで、応募者の緊張を和らげ、よりよい雰囲気で面接に臨むことができます。また、「面接に同世代・同じ立場の方に同席してもらう」など、スムーズな会話を生む工夫をしているケースもあります。最近では履歴書不要で面接をし、来社率が上がるというケースも増えてきています。必要情報を面接時にヒアリングシートで対応するなど、応募者のストレスを軽減する工夫もあります。まずはできる部分から始めてみましょう。
ONE POINT アドバイス
もしも面接をすぐに設定できない場合は、前日にリマインド連絡をしましょう。
お問い合わせは
受付時間:9:30〜18:00(土日祝祭日を除く)
※応募者様向けの窓口ではございませんので、ご注意ください。
面接・採用 3つのポイント
企業の面接担当者からよく聞かれるのが、優良人材の“見極め”の難しさです。これまでに携わった仕事内容や実績などの実務スキルを中心に、コミュニケーション能力や現場への適応能力、仕事への意欲など、いかに面接時間内に相手の適性を見極めていくのかが重要です。実際に難しいとされているその課題の解決策、および不採用者へのフォロー対策についてご紹介します。
Point 1選考基準を明確にする
面接の前に重要なことは、求める人物像・レベルを再確認し、それに伴い、選考基準を明確にすることです。これができていないと、採用後に「本当に求めていた人物像」とのズレが生じてしまい、双方に大きな問題を残すことにもなりかねません。応募者の仕事に対する「価値観」や業務に対する「認識度」、人間関係に対する「適応性」の把握を目的に、選考基準では、職務遂行能力・勤務条件や待遇への適合性など、一定基準を設けておくことが必要です。
Point 2最大限の情報提供をする
応募者の情報を得ると同時に、企業側からも応募者に対して、できる限りの情報提供を心がけてください。業務内容への理解を深め、お互いに認識不足をなくすことが目的です。
- 1 入社案内 採用向けパンフレット
- 2 会社案内 営業向けパンフレット
- 3 求人広告 出稿した求人広告をコピーして使用
※会社案内がない場合には、簡単な会社案内として利用することも可能です - 4 社内報類 社内報など会社内で刊行されている印刷物一般
- 5 商品・製品などのパンフレット 特に技術系採用の場合
- 6 その他の各種記事類 新聞、記事などに取り上げられた記事
Point 3最終通知は必ず期日内にする
企業側としては、「時間をかけて慎重に選びたい、良さそうな人はキープしたい」と考えるのは当然だと思います。しかし、応募者にとっても転職は人生を左右する一大事です。面接終了時には、いつ頃までに選考結果の最終通知をするのか必ず明示しましょう。どのような形で行うのか、あらかじめ書面で伝えておくのも良いでしょう。
返事を保留した末に不採用になると、「振り回された」という不快感が生まれ、企業のイメージダウンにつながる恐れがあります。応募者は、将来のお客さまになる可能性もありますので、たとえ不採用の判断をしても、最後まで丁寧に、確実に対応することを心がけてください。
こんなことをしている企業もあります!
●三角面接
三角面接とは、面接を面接者と応募者の2人ではなく、応募者に近い既存のスタッフも混ぜて3人で行う面接のことです。
メリットは雰囲気が和み面接がスムーズに進むこと、バイトにも新人をケアする心が生まれることです。応募者に近い立場の方であればさらに有効です。女性であれば女性のスタッフを。フリーターであればフリーターの方を、といった具合です。
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求める人材が確保できなかったら?
Aターゲットを変える
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絞り込み過ぎたターゲットに、もう少し幅を持たせます
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当初の狙いとは違う層の人材を、ターゲットに設定し直します
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たとえばフルタイムであれば、早朝・日中・夕方と3つのターゲットに設定し直します
B求人広告の内容を変える
C求人広告のメディアやプランを見直す
紙媒体とWeb媒体とでは、読者層が異なってきます。また、求人の難易度によっては、露出の長さや目立ちやすさが適切でなかった可能性もあります。ターゲットの年齢やライフスタイルから、最適なメディアを選んでください。
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