派遣社員採用の基礎知識
求人募集の方法
人材派遣会社は登録スタッフがいなければ、業務を行うことができません。
そのため求職者を登録スタッフとして登録してもらうために、さまざまな媒体で求人募集をします。
求人サイト
「派遣求人サイト」や「人材派遣ポータルサイト」に求人情報を掲載するのが一般的です。
これらのサイトは派遣求人情報の件数が多いため、派遣社員を希望している顕在ユーザーが多くアクセスしていることが最大のメリットであると言えるでしょう。
派遣求人サイトで人材募集を行うと、募集案件から自社ホームぺージのリンクを記載できる場合もあります。リンクをたどって自社ホームページに訪れた求職者へ、求人サイトだけでは掲載しきれなかった案件に目を留めてもらえる可能性もあります。派遣スタッフ登録してもらうという最終的な目的を果たす役割があるだけでなく、自社サイトへ誘導し、派遣に興味がなかった人の求職意識を高めたりするなど、さまざまな効果を期待することができるのが派遣求人サイトの特徴です。
多くの求職者が集まる派遣求人サイトは、登録してもらうきっかけが多いメリットがある反面、求人広告掲載料が高くなるデメリットがあります。求人広告掲載料は対応エリアや掲載期間などによって異なりますが、新規利用企業向けのキャンペーンや期間限定キャンペーンなどを利用すれば、コストを抑えながら派遣求人サイトのメリットを受けることも可能です。
求人広告掲載料をさらに削減する方法として、採用成立につき成功報酬を求人サイト運営元へ支払う採用課金成果報酬型の求人サイトを活用する方法もあります。
ほかにも自社求人サイトを構築する方法で新規登録スタッフを募集する方法があります。
自社求人サイトで派遣社員を募集すれば掲載料をかけずに済むだけでなく、派遣求人サイトやポータルサイトに依存しない独自のシステムを構築することが可能となり、掲載期間や掲載数など気にすることなく自由に求人募集することがポイントです。
フリーペーパー
生活圏のコンビニや駅などにラック設置されているフリーペーパーは学生・主婦などに訴求しやすい方法の一つです。また、フリーペーパーによっては、接客や事務などの「職種別の特集」、短期アルバイト募集の「日払い特集」など、様々な特集が組まれており、その特集に興味を持つ求職者がフリーペーパーを手に取りやすいものもあります。
折り込みチラシ
「新聞の折り込みチラシ」も有効な手段です。
特に主婦(主夫)やシニア層は自宅で折り込みチラシを見るため、自発的に求職していない人にも呼びかけをすることができます。魅力的な求人があれば働いてもよいと考える人に対してもアプローチができます。
このように派遣社員を募集する方法としてさまざまな求人媒体を利用する方法が一般的ですが、それぞれの特徴を正しく理解し、自社にとって適切な方法を選択することがポイントとなります。
より効果を出すためにはさまざまな媒体を同時進行で活用したり自社求人サイトを充実したりするといった施策を複合的に講じていく必要があります。
求職者の特徴
いろいろな会社や業務を経験したい人が多い傾向があり専門知識を十分に活かせる派遣先を求める人も少なくありません。
また、プライベートと仕事を両立したい人も多数います。
子育てや介護をしなければならない人や資格取得のために通学している人など、仕事以外にやらなければならないこと(やりたいこと)がある場合は派遣社員を選択することがあります。
「時間外労働はできない」ことを派遣契約内容に盛り込めば、定時に退社することができるため、扶養内で働くことを希望している主婦等は、「直接の雇用関係ではない」ことと「雇用条件に融通が利く」ことが大きな魅力になるためです。
ほかにも、期間限定で働きたい人も多く、夫の定期的な転勤によって長期勤務できない主婦や、正社員として雇用されることが決まっているが入社まで時間がある人など、自分の希望する契約期間で勤務することを目的に派遣社員を希望する場合もあります。
派遣社員で求職する人の特徴は、「派遣社員としてのメリットを存分に活かしたい人である」と言い換えることができます。