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鍼灸師求人に関する情報をご紹介します。
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厚生労働省によると「鍼(はり)及び灸(きゅう)を行う施術所」は、平成26年は25,445件で平成24年の調査から9.9%増加しています。また就業鍼灸師は平成24年より約7%増加し、約21万人となっています。また平成28年度7月時点での鍼灸師を含む「その他の保健医療の職業」の有効求人数は20,984件となっており、前年同月の19,719件よりも1,265件増加しています。
鍼灸治療の応用分野として美容鍼灸や不妊治療の鍼灸治療が拡大していることから、今後女性鍼灸師の採用活動が活発化されることが想定されます。
鍼灸師の就職先として、病院の整形外科やリハビリ科、診療所や鍼灸院、福祉関連施設、スポーツ関連施設、美容関連施設などがあげられます。就業形態はアルバイトだけでなく、店長やマネージャー、管理職候補の正社員の求人が行われています。
鍼灸師は資格を取得すれば開業可能ですが、実際に鍼灸師の教育機関を卒業してすぐに開業することはそれほど多くありません。公益財団法人東洋療法研修試験財団による専門機関の卒業生を対象にした調査によると、卒業後の進路は「病院・診療所への勤務」がもっとも多い回答数となっており、全体の24.1%となっています。また卒業後に臨床技術や医学知識の研修を希望したいと回答した学生は79.6%にのぼり、独立開業できる資格とはいえ、病院や診療所などの医療機関に就職することが一般的な流れとなっています。
就業鍼灸師からステップアップして開業鍼灸師になることが、鍼灸治療を行う施術所数の増加につながっており、就業鍼灸師の有効求人数も増加しているというのが現状となっています。
鍼灸師になるためには国家試験に合格することが条件となっていますが、文部科学大臣や厚生労働大臣によって認定された教育機関に3年以上在籍することが受験資格となるため、鍼灸の教育機関に入学することは求職者の属性として鍼灸治療という医療分野に強い興味を持っていることがわかります。
また働きながら鍼灸師の国家資格の取得を目指す求職者もいます。鍼灸師として患者へ治療を行うことはできませんが、鍼灸治療以外の業務や助手として現場で学ぶ求職者もいるため、未経験者を募集する求人案件もあります。
就業者の年齢は30代~50代が多くなっているのが特徴です。これは鍼灸師になるための機会を設けるために、専門教育機関では夜間部を設置するなどして幅広い人に鍼灸師になるための門戸を開いていることも背景の一つです。
鍼灸師は患者が抱える疾患の種類や性質を正しく見極め、正確に施術することが求められています。そのため治療技術や医学知識だけでなく、患者の気持ちに寄り添う、初対面の患者であっても円滑に対応ができる「コミュニケーション能力」も大切です。鍼灸治療は東洋医学をベースとした自然治癒力を引き出すことがカギとなるため、親身になってヒアリングし、患者の信頼を得るためにどれだけ相手の気持ちになって接することができるかも大切な要素となります。
また求職者の持つ将来のビジョン(鍼灸師としてどのように成長したいのか、どのような技術を身につけたいのか)も確認しておきましょう。
鍼灸師は、厚生労働省の国家資格である「はり師国家試験」と「きゅう師国家試験」の二つを取得した人のことを指し、資格がなければ患者へ治療することはできません。鍼灸師は、はりとお灸という東洋医学に基づいた医療技術を使用して、頭痛や腰痛、関節痛などの疾患を治療します。どちらの治療方法もツボと呼ばれる経穴や経絡を刺激しますが、針で刺さない方法や熱くない方法で鍼灸治療を行う新しい方法もあります。
鍼灸治療を受ける人には、西洋医学による投薬治療で改善が見られない場合や、妊娠中などで投薬が制限されている人などがいます。身体の痛みを感じて病院で検査したものの異常が認められず、鍼灸治療を行う場合もあります。神経痛やリウマチなどの疾患は医師の同意書があれば健康保険が適用となることから、西洋医学の代替医療として鍼灸治療が多く利用されています。
鍼灸治療は、投薬することなく外部刺激によって痛みを緩和する治療方法が特徴的であることから、薬を服用できないスポーツ選手にとって大変効果的です。薬物によらない治療法という観点だけでなく、肘やひざのなどの関節痛や怪我の予防、リハビリなどのスポーツケアも鍼灸治療で行います。
メンタルケアとしても有効活用されています。不眠やうつ、心の不調などに対して、投薬よりも副作用の少ない鍼灸治療でアプローチしていきます。また美容を目的とした美容鍼という分野もあり、ほうれい線や顔のたるみ、目の下のクマを鍼灸治療によって改善します。美容外科を中心にアンチエイジング医療は行われていますが、費用面や治療内容で不安を感じる場合に鍼灸治療が利用されます。鍼灸治療であれば副作用はほとんど見られないため、気軽に利用しやすくなっていることも背景の一つです。
これからの鍼灸師の役割として、従来の鍼灸治療にとどまらず、美容やメンタルケア、予防医学といった観点から、潜在ユーザーに働きかける治療方法を導入していく必要があるでしょう。