給与
今回の採用者全員に、必ず支払う給与を表記すること
残業代込みの給与を記載してもいい?
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給与を正しく表記していますか?
求人広告の給与表示は、「当社は採用した人に、この給与を払う」という公式表明
です。もしも、実際に採用した人の給与が表記と違っている場合は、「誇大広告」
「虚偽の広告」と思われてしまいます。
トラブルを防ぐには、採用者全員に、必ず支払う給与を表記する必要があります。 -
給与表示のルールに沿った額を表記していますか?
リクルートの求人媒体では給与表示額について、全員一律に支払う「最下限の固定的な
金額を記す」という表記ルールを設けています。
下の図をご参照いただき、慎重に表記してください。 -
給与はどんなしくみで支給されるか、
最下限固定額とともに併記していますか?給与表示額は、そのしくみ(給与システムや給与形態)と合わせて、わかりやすく表記します。「給与のしくみ」の定義は、下のとおりです。また注意したいのは、用語。
たとえば「フルコミッション制」「マージン率」「インセンティブ」など。
採用担当者にとっては使い慣れたものでも、応募者にはわかりにくい用語、また多様な
意味で使われるあいまいな用語もあります。なるべくわかりやすい表現で、正確に表記
してください。
法律マメ知識
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「最低賃金法」ってどんなもの?
賃金の最低基準(時間額)を定めた法律です。
常時雇用・臨時雇用を問わず、使用者は原則として地域別・産業別に定められた
「最低賃金額」以上を労働者に支払う必要があります。たとえ双方が合意のうえで最低賃金より低い給与を決めても、無効とされます。
各都道府県の最低賃金は、毎年9~10月ごろに改訂されています。
入社後1 年以内の「給与変更」は必ず明記
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入社後1年以内に、採用者に適用される給与のしくみや金額が変更される場合は、あらかじめ変更時期と変更後の内容を求人広告に明記しておく必要があります。給与は重要な労働条件なので、表記を怠ると「話が違う!」という状況になりがちです。
<上手な表記の例>
●固定給制月給30万円
(入社3ヵ月まで。以降は月給15万円+歩合給)
●固定給制月給25万円以上
(○○年○月より給与形態変更、年俸350万円以上) -
「前職給与保証」のコメントは慎重に
「前職給与額は保証」「前給以上をお支払い」といった表現をすると、応募者は残業代や歩合給などを含めた「総収入額」を基準に考えます。せめて「前職給与を考慮して優遇」くらいに止めておきましょう。