こんにちは、一周まわって幕末の歴史が好きな伊達です。
「夢なき者に成功なし」とは明治維新の志士たちに多大な思想的影響を与えた吉田松陰の言葉ですが、これは採用活動の領域においても同じことがいえるのかもしれません。
つまり、採用活動で成功したいなら、「求人募集で○○を実現したい」「○○ができる人を採用したい」といった夢や理想をできるだけ明確に持つ必要があるということです。
しかし、実際には「夢や理想にもとづいて採用活動を行っているが、なかなか人が集まらない」という企業もあるでしょう。そんなときは、求人広告が「分かりにくい書き方」になっていないか、あらためて見直してみるといいかもしれません。今回は、よくある分かりにくい書き方の事例から「応募したくなる求人広告」を作るための注意点を探っていきます。
採用活動がうまくいかないと悩んでいる企業には、「知名度が低いから……」「待遇面で競合他社と勝負しにくい……」といった課題を感じているところも少なくありません。資金が潤沢なら打つ手はいろいろありますが、広告費も人件費もあまり余裕がない中でやり繰りしている――という企業の場合は、選択肢も限られてしまいます。
では、これまでと同じように採用活動をするなかで、応募者により興味を持ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
まず考えたいのが、現在出している求人広告のディテール(細部の表現)を見直すというアクションです。応募者が「読んだときにどう伝わるか」「すぐに理解・イメージしてもらえるか」といった点を意識しながら求人広告の書き方を見直すことで「情報の具体性」が高まり、ページの「発信力」が強まります。
「何気なく使っている求人広告の表現が、応募者の「ちょっと違うかも」や「分かりにくい」を招く原因になっていることも。こうしたポイントを見直すだけで、応募者から興味を持ってもらいやすくなる可能性があります。
「コミュニケーション能力がある方必須」などと記載されている求人広告は多くありますが、コミュニケーション能力が何を指し、どのレベルを求められているのか、応募者には分かりません。伝わらなければ、「自分は当てはまらないかも」と思われてしまうかもしれません。「ホウレンソウがしっかりできること」なのか、「プレゼンテーションスキルが高いこと」なのか、「部下の課題解決が得意なこと」なのか、具体的に期待するスキル・行動を書くようにしましょう。
「多数」や「ほとんど」など、人によって解釈が変わる書き方はできるだけ避けましょう。「多数の資格支援実績があります」ではなく「20名の資格支援実績があります」といったように、具体的な数字に置き換えると分かりやすくなります。ただし、「年収250~800万円」のように幅が広すぎる情報については、数字で具体性が高まるとは言えません。ひとつの事例として「入社●年目/役職/●●歳の場合で年収●●●万円」などと紹介する形がよさそうです。
特に新卒採用などの場合は、「○○プランナー」「○○コンサルタント」「○○ディレクター」といった職種にピンと来ない応募者も多いでしょう。これでは企業側と応募者側で異なる役割をイメージしてしまうおそれがあり、結果としてミスマッチのリスクが高まります。職種の説明を丁寧にしたり、具体的な業務の一例を付記したりするようにしましょう。
企業にとってできるだけ多くの応募者に興味を持ってもらうことは重要ですが、「人材が会社に長く定着し、活躍してくれること」のほうがより重要です。そのためには、どんな応募者をメインターゲットにするのか、そしてその応募者に対してどんなことを訴求していくべきなのかを明確に整理し、求人広告文に落とし込む必要があります。
誤解のない書き方に努め、応募者の疑問を解消する求人広告に仕上げましょう。求人募集要項の書き方・作り方についてもっと詳しく知りたいという方は、以下のページをご覧ください。
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→ 【知っておきたい!】失敗しない求人募集要項の書き方・作り方