どの企業にも必ずある「福利厚生」。社員の満足度を向上させる手段の1つです。
交通費支給や住宅手当など、充実した福利厚生は採用活動の大きな武器になります。
就職活動の際に、気にした方も多いのではないでしょうか。
これは記事にせねば!と福利厚生について調べていたところ、目に入ってきたのは社内託児所「キッズルーム GMO Bears」という福利厚生施設。
会社の中に託児所が…?そんな福利厚生があったら、世の中の働くお母さんたちは大助かりではないでしょうか。
さらに調べていくと、マッサージ・昼寝スペースまであるとのこと。快適すぎやしませんか。
ぜひ取材させてください!とお願いしたところ、快く承諾していただいたGMOインターネットグループ様にお邪魔してきました。
今回取材を受けていただくのは、GMOインターネット グループ広報 IR部 島田さんです!
高杉:
島田さん、どうぞよろしくお願いいたします!
島田さん:
はい、よろしくお願いします!
高杉:
まず、GMOインターネットグループ様について教えてください。
島田さん:
グループ全体では106社を展開しており、5400名以上のパートナーが在籍しています。
(※2018年3月31日時点)
渋谷を主要拠点に、国内では大阪や下関、宮崎など、海外ではアジアやヨーロッパなどにも拠点を設けています。
事業としては、インターネットインフラ、インターネット広告・メディア、インターネット金融事業を展開しています。
そして昨年からは仮想通貨事業として、GMOコインという仮想通貨の売買・FXサービスや、マイニング事業も始めました。
インターネットに関わるサービスを総合的に提供しています。
高杉:
福利厚生がとても充実しているとお聞きしましたが、どのような福利厚生がありますか?
島田さん:
施設で言いますと、「GMO Yours」と呼ばれる社員食堂を兼ねたコミュニケーションスペースや、「GMO Bears」という託児所があります。
他には「GMO Siesta」と呼ばれるおひるねスペースや、マッサージなどが受けられる「GMO Bali Relax」というスペース。
「GMO Concierge」と呼ばれる、いろいろな用事を代わりにやってくれるコンシェルジュサービスも提供しています。
これらがグループとして提供している主な福利厚生施設ですね。
高杉:
かなり多くの福利厚生施設があるんですね!こちらは社員みなさんの意見から生まれたものでしょうか?
島田さん:
こういった施設を作ることになったきっかけは、グループのトップである熊谷が、働く仲間に恩返しをしたい、という話から始まりました。
実は、以前弊社は倒産の危機に陥ったことがありまして。
ですがその危機を乗り越えてV字回復し、2010年には過去最高利益を生み出すまでに成長しました。
そのタイミングで普段頑張っている仲間に恩返しを、ということで福利厚生にあたる施設を作ることになったんです。
社内でアンケートを取り、まず上位に挙がったのが社員食堂でした。2番目が託児所でしたね。
希望が多かった施設から作っていくことになり、そこから福利厚生拡充プロジェクトが始まりました。
「GMO Yours」や「GMO Bears」の施設作りはプロジェクト化しており、どのプロジェクトも有志が集まって進めていきました。
弊社グループは、プロジェクトを進めていくときは、グループ内に広く募集をかけ、自ら手を挙げた人たちで進めていく方針なんです。
そしてプロジェクトを進めていく際には、トップダウンではなく中の声をしっかり聞くように気をつけています。
アンケートを取ったりして、挙がってきた意見をなるべく取り入れるようにしていますね。
みんなが本当に欲しいもの、使えるものを取り入れる。そういったことを大事にしています。
高杉:
他の企業では見かけない福利厚生を多くお持ちですが、GMOインターネットグループ様にしかない福利厚生はあったりしますか?
島田さん:
「GMO Concierge」は、ここにしか無い福利厚生施設かもしれません。
クリーニングの手配をはじめ、会食や懇親会などの飲食店の予約、航空チケットの手配など、幅広く様々な依頼を受け付けています。
ホテルやマンションに入っているコンシェルジュと同じような感じですね。
おかげで、様々な手配や用事に時間を取られることなく、本来の業務に集中することができています(笑)
こういったコンシェルジュをオフィスに設置したのは、弊社グループが初めてなのではないでしょうか。
高杉:
確かに、他の企業で見たことはないかもしれません…!
最近「働き方改革」が広まってきて、福利厚生もその一部に深く関わっていると思います。
福利厚生の拡充などにおいて、今後の狙いなどはありますか?
島田さん:
働き方改革に繋げる、ということを目的に作った福利厚生施設ではないので、そこをゴールには設定していません。
まず、みんなが働きやすく、活躍しやすい環境を作ろうという点が根本にあります。
ただ、結果的に働き方改革と繋がっているかな、と思うことはありますね。
おひるねスペースができたことで、午後眠くなることが少なくなり作業効率があがった、という声も多く聞かれます。
個人的な考えですが、そういった部分で副次的な効果はあるかもしれません。
また、施設ではありませんが、弊社グループには「くまのみみ」という目安箱のようなものを設けています。
イントラネット上からも投稿できるのですが、福利厚生に関わらず、社内の就業環境や、提供しているサービスの改善提案など、自由に意見を挙げることができるんです。
ここから挙がってきた提案や意見については、グループ代表の熊谷を含む役員や担当者が全て目を通し、定期的にミーティングを開いてどうしていくか具体的な話し合いが行われています。
小さなことかもしれませんが、働きやすい環境作りには社内からの声は欠かせません。
こういった働く仲間の声がきちんと上まで届いて、適切に検討されるという要素は弊社グループの大きな特徴だと思います。
今後も、中の声を大事にして福利厚生を拡充していきたいですね。
高杉:
実際に、福利厚生が社員の満足度に関わっているなと感じたことはありますか?
島田さん:
そうですね、細々としたところでそう感じることは多いです。
例えば「GMO Concierge」を利用した際には、最後にアンケートを書くことになっています。
利用したことによってどのくらい時間が短縮されたか、どのくらい満足できたか、といったアンケートですね。
アンケートでも、1回あたり平均1.2時間もの時間が短縮されているという結果が出ており、満足しましたという意見が多いです。
コミュニケーションスペース「GMO Yours」に関して言うと、普段メールでしか交流しないパートナーと顔を合わせることで新しいアイデアが生まれたり、新しいサービス開発へ繋がったり、ということもあるようです。
満足度の向上だけでなく、プラスアルファとして様々な効果が現れているな、とは思いますね。
弊社グループが目指している、働く仲間にとって働きやすい環境が少しずつ実現できているのかな、と。
高杉:
社員のみなさまの声で出来た福利厚生が、社員満足度だけでなく会社の環境作りにも繋がっているんですね!
こういった福利厚生が、採用活動へ影響したことはありますか?
島田さん:
こうした施設が最初にできたのは2011年ですが、その前後で採用に対する応募数がかなり上がったこともありました。
実際に施設ができたことで、様々なメディアに取り上げていただく機会も増え、
弊社に関心を持ってもらえる機会が多くなったんだと思います。
応募数が増えたことで、優秀な人材がより集まりやすい環境になったのではと思っています。
やはり多くの方面から関心を持っていただけるというところから、こういった施設が採用に繋がる効果は大きいのではないでしょうか。
高杉:
確かに福利厚生は企業を選ぶときの大事な要素ですし、関心を持ってもらうことは大事ですね。
そのうえ社員の皆様が考えた福利厚生ですから、就職活動中の方にとっても魅力的なツボを捉えているのではないでしょうか。
ぜひ今後の参考にさせていただきたいと思います。
島田さん、本日はお時間いただきありがとうございました!
島田さん:
ありがとうございました!
社員の声からできた福利厚生って、とても素敵な響きですね。
福利厚生は社員の満足度向上や人材の採用効果にかなり大きな影響をもちますから、社員の欲しい福利厚生を作ることで、企業のイメージがとても魅力的に映るのではないでしょうか?
福利厚生を数多く充実させることも手法の1つですが、社員が本当に欲しいものを見つけるのも1つの手かもしれません。
自社提供だけでなく、外部サービスの福利厚生プランも多く存在していますので、ぜひみなさまの企業に合った福利厚生を選んでみてはいかがでしょうか。